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2007年ネッツカップヴィッツレース北海道シリーズ第4戦

ドライバーレポート

場所 十勝インターナショナルスピードウェイ
月日 2007年10月14日(日)
ドライバー 畑 康子
車両 TOYOTA VITZ(チームネツ苫DZ. VITZ)
台数 参加台数:14台 出走台数:14台
成績
予選 5位 1'44.651
決勝 3位(10周)
リザルト PDF (100KB)

10月の十勝は・・・、まるで冬でした。<暑さに強い>という、いつも有利な条件が、今回に限っては全く逆。<寒さに弱い>のです。 「タイヤ管理」、これが今回のレースの重要なポイントの1つになりました。タイヤの温度に関係なく、最初から好みの空気圧で走行出来るのは、とても有利なことです。この寒さになって、やっと窒素の有難みがわかりました。

練習


前回の過ちをしっかりと反省し、課題を3つ揚げて練習に臨みました。
  1. どんなラインで走行しても、コースアウトしない。
  2. 左(4)コーナーを確実にクリアする。
  3. 9コーナーをブレーキングで向きを変える。
十勝のコースで、前のマシンをパスするポイントは、やっぱり1コーナー。直線でスリップに入り、1コーナーでインを刺す。その為にはどうしたらいいのか。今回の1番の課題としたのは、【最終コーナーを速く立ち上がる】という事です。

予選

天候:晴れ コース状況:ドライ


レース当日。前日にも増して、よく冷えていた。
ワンデー開催の今回のレースは、10時に予選、13時に決勝というスケジュールなので、気温はとても気になった。
予選は、3分のコースインタイムと15分間のタイム計測の合わせて18分。タイヤの空気圧は、(前日の練習を元に)メカニックが綿密なデータを持っていたので、私は「5周目に理想の空気圧にしたい」との希望だけ伝えて、全てを一任した。
タイヤウォーミングに2周を費やし、残り時間12分。心配していたリアタイヤからしっかりとしたグリップの手応えを感じることが出来たので、アタックを開始した。
ラッキーなことに、地元のベテランレーサーが前を走っていた。スリップに入れる程の距離ではなかったけど、いいペースメーカーになるだろうと後に続く。 が、何故かスピードに乗らない。当然、タイムも出ない。焦りながらアタックすること3周。前のマシンを追おうとする気持ちがはやり、自分のリズムで走る事をしていなかったのだ。突っ込み過ぎ、ステアの切り過ぎ…、その他全てのタイミングがズレていた。結果、ハンドルに頼り、フロントタイヤに負担をかけてしまっていたのだ。
残り時間は「7(分)」。『何とかしなきゃ!』ピットから出されるサインボードのポジションは『7』残り時間表示は「3」。運が良ければあと2周。ミスせず自分のリズムで走る!なんとしても44秒台に入れたい!必死で気持ちを落ち着かせながら走った。
多少の失敗はあったものの、やっと44秒台に突入。ポジションも上がって5番手。
7周目がベストラップとなり、ポールから0.4秒落ちで5番手。今年1番のグリッドを獲得した。ただし、トップから6番手まで僅差の0.5秒。レースの混戦が予想出来た。目標順位は3位。やっと表彰台が見えてきた。

決勝

天候:晴れ コース状況:ドライ



決勝レースの始まる午後は、予選の時と比べると格段に暖かかった。グリッドに着くと、メカニックがタイヤと路面の温度を伝えてくれた。予選で、予想以上にフロントタイヤがタレてしまった事を念頭に置き、決勝のタイや配分を考える。
窒素ガスを充填したタイヤは、発熱させずとも理想の空気圧に近かったので、ウォーミングを程々に、タイヤを温存する作戦にした。
フォーメーションを消化してグリッドへ整列。いつもよりも前のグリッド。当然、周りのマシンもいつもよりも速い。失敗したら、即抜かれる!
シグナルが消えると同時にクラッチミートした!申し分ない反応だったと思う。しかし、完全な失敗スタートだった。タイヤはホイルスピン。慌てて2速に叩き込んだものの全く加速せず、2秒後には後方のマシンに抜かれ、さらに1コーナーへの進入時には、もう1台にまで並ばれていた。
先頭集団は8台。ほぼ一列縦列になってのオープニングラップは、6番手で戻ってきた。2番手を走行しているマシンのペースが上がらず、2〜8番手までの7台のマシンの差が一気に縮まる。
3ラップ目、最終コーナーを立ち上がったところで前(3・4番手)を走る2台のマシンが接触して1台がスピン。自動的にポジションが1つ上がり、グリッドと同じ5番手に。
後方を走るマシンが少し離れたので、前のマシンに照準を合わせる。目標である4番手のマシンにまで追い付きたかったので、仕掛けることなく2周回を重ねた。 5周目、そのマシンが最終コーナーで大きく膨らんだで失速したので、スリップを使って直線で交わして4番手に浮上。そして、その目の前には、2番手争いをしている2台のマシンがいた。
私のマシンを入れて3台。テールトゥノーズで周回を重ねていく。後方から前の2台をじっくり観察する。3番手に後退してきたマシンは、激しいバトルでタイヤが消耗しきっているかのように見えた。ここにきて、タイヤを温存していたのが良い結果になった。前のマシンと比べると、たっぷり余力の残ったタイヤだったので、どこのコーナーでも詰まってしまう程だった。
6周目、裏ストレートで少し間隔をあけ、最終コーナーで一気に詰める。そのままスリップに入り、コントロールラインを通過して5速にシフトアップ!5速に入ってからの伸びは凄く、1コーナーの手前約200mでは完全に追いついた。『これなら絶対に抜ける!』そう確信してアクセルを戻した。ピットからのサインボードには『UP!』の文字が。メカニックの心配そうな顔が見て取れた。『大丈夫、絶対抜くから!安心していて!』そう伝えたくて、右手で合図を送った。
9周目に入り、いよいよ仕掛けるポイントが近付いてきた。焦ってミスをしては全てが水の泡。落ち着いて走れば絶対に成功する!そう信じて、裏でストレート間隔をあける。最終コーナー、うまく決まった私とは裏腹に、前のマシンは左タイヤをダートへ落して失速。スリップをいただき、コントロールラインで並んだ。明らかにスピードに差があったので、1コーナーは単独で進入。あとは、最後までミスなく走りきることに専念し、今期最高順位の3位でチェッカーを受けた。

畑 康子 コメント

2年間十勝を走り、最後のレースにしてやっと表彰台に乗る事が出来ました。
今回の成績は、タイム・順位ともに、予想以上の出来でしたが、これに満足することなく、表彰台の常連になれるよう、更には、まだまだ上にいる速いレーサーとバトルが出来るよう、腕を磨きたいと思っています。
いつも情けない成績にも関わらず、マシンを降りた後、温かく迎えてくれるチームの皆さん。その皆さんに喜んでもらえて、とても嬉しかったです。
今回は、練習中からずっとセッティングも決まり、走行だけに専念出来ました。
一緒に闘ってくれた事とあわせて感謝しています。皆さんのお陰で登れた表彰台です。ありがとうございました。
レース終了後、バトル相手のドライバーさんから、『楽しかったね。いいバトルをありがとう。』と頂きました。とても嬉しい言葉でした。 レースを、十勝を、Vitzを心から楽しめました。

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