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2007年ネッツカップヴィッツレース北海道シリーズ第3戦

メカニックレポート


畠山 秀一

レポート/メカニック 畠山 秀一

ドライバーが安心して乗れるように
しっかりサポートします!
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小島 宰

レポート/メカニック 小島 宰

安全第一!!いつも笑顔でピットワーク!
プロフィール

はじめに

 数日前より台風9号の接近に伴い開催が危ぶまれていたNetz Cup Vitz Race 北海道シリーズ第3戦!金曜日(7日)に帯広へ進路をとり苫小牧を出発!日高山脈を通過する頃には雨、雨、雨、サポートエンジニアに不安がよぎった。天気予報は8、9日と天候が回復する予報となっていたが、その雨を見るととても信じる事が出来なかった。
 何故天候を気にするかと言うと、今回はどうしても晴れてほしい理由がありました。それはドライコンディションでのタイヤ温度上昇に伴う空気圧力変化の調査を行いたかったから・・・・。走行前と後のタイヤ表面温度は全く異なり酷使したタイヤ表面温度は70度を越す事もしばしば、その状況を非接触温度計により計測し、その時の圧力のデータを収集し予選や決勝時には、数周走行した時点で4輪のタイヤ圧力が均等となるようにセッティングしたかったのです。
  この思いが通じたのか翌日は予報通り天候回復\(^ο^)/
 前書きはこの位にして、レースの模様と今回の取組みをご報告します。

練習走行

9月8日

 9月8日の練習走行は9時15分から、8時前にはサーキットに着きドライバーと路面状況を見ながら足回りの微調整を行う、コースの状態は昨日の雨が乾ききらない状況で所々にウェット面が見られ難しいドライブが予想されたのだが、いざ走って見ると1分48秒台からスタートし周回を重ねる毎に1分46秒台まで上がってくる。流石!!ウェットが好きと言うだけの事はある畑さん。
 さて、今回の課題である空気圧膨張のデータ収集ですが、練習走行も終了しピットに戻った瞬間が大事、タイヤが冷めてしまう前に温度計測を行った結果はと言いますと・・・・・左右輪でも予想以上の差があってビックリ!!左前タイヤ温度は63.1℃右前タイヤは50.9℃と13℃の差がありサポートエンジニアはびっくり、温度データとコースの状況を照らし合わせるとナルホド納得!!ここ十勝インターナショナル スピードウェイのクラブマンコースは右コーナー7箇所、左コーナー3箇所の10コーナーで形成されている、左側タイヤの温度が上昇するのは、旋回方向の外側のタイヤに車両の過重がかかってしまう事が原因であるので、右コーナーが多い十勝では左タイヤの温度上昇は当たり前なのだった。
 9月8日はこの様なデータ収集が4回の練習走行で行われたのだが、午後からの練習走行は気温も上昇し太陽が路面を照らす事で、路面温度は44.7℃を記録、タイヤ表面温度はなんと71.3℃とレースの過酷さを実感した。この日はデータ収集の甲斐あって、4回目の練習走行にもなると、走行中のドライバー希望タイヤ圧力に4輪共誤差0.05s/p2で近づけることが出来るようになっていた。
 ちなみに今日のお昼ご飯は、十勝らしくみんなで仲良く道の駅で豚丼を食べ、ご当地メニューを満喫しました。


☆タイヤ温度とセッティングによる圧力の均等!!

今回のテーマであるタイヤ温度上昇に伴う空気圧力変化の一覧です。
目標は走行後にタイヤ圧力が4輪ともドライバー希望圧力に近づける事です。

  第1練習走行前の
温度と圧力
第1練習走行
終了時計測
第3練習走行
終了時計測
路面温度(℃) 20.6 22.3 42.1
タイヤ表面温度
(℃)
18.5 18.4 63.1 50.9 71.3 58.0
18.5 18.4 51.9 45.1 63.1 52.2
空気圧力
(s/cm2)
2.6 2.6 3.3 3.0 3.05 3.1
3.0 3.0 3.4 3.2 3.25 3.3

【説明】
第1練習走行前の空気圧力が、走行後になると多い個所で0.7 s/p2上昇しており左右差0.3 s/p2だったが、第3練習走行後では左右差0.05 s/p2と精度が上がったことが判る。


予選・決勝

9月9日

  予選開始時間は8時35分といつもより早いスケジュール構成の為、帯広を出発したのは午前5時!!サーキット到着は午前6時頃で到着次第車両の微調整を行い、路面状況を逐一チェック。予選前の路面温度32.5度に合わせたタイヤ空気圧力の調整を行いコースイン。予選2周目から1‘46台を記録し安定した走りを見せたのだが、4周目にコースOUT!
フロントバンパー周りに植物を植え付けつつも、辛うじてコースに復帰する事ができた。(マシンに損傷なし)
コースOUT後2〜3周調子が戻らない!!がんばれガーデニング走行と皆で応援したことが良かったのか再び1‘46台に戻した。
 一方上位陣はと言いますと1‘45台を連発2位から6位までがこのタイムにひしめき合っており、当社ドライバーの畑さんは、そのタイムに1歩届かず1‘46.125の記録で7番グリットをGETした。
あとは決勝レースでの快走に期待し決勝レースまでのしばしの休息をとる。
 決勝レースは10時55分よりフォーメーションラップが開始された。
 畑さん見せてくれスタートダッシュ!!タイヤ空気圧力は完璧だよ!!と心で叫びシグナルGOの合図を待つサポートエンジニアに緊張が走る。シグナルGOの合図とともに第一コーナーに走り出す。畑さんの順位は?残念なことにポジションを1つ下げて8番手、2周の間苦しい走りが続いたが3周目にやって来た一瞬のチャンスを絶妙なタイミングでモノにしてポジションを1つ上げ7位に。6周目には更に1台を抜き去り6位と、ついに表彰台圏内に突入!!それを許さんとばかりに後続の猛者たちが猛チャージ、ホームストレートで見守るサポートエンジニアは固唾を飲んだ。
今シーズン初の表彰台が目前に迫り僕達の緊張もピーク。
頑張れ〜!!応援にも自然に力が入る。そして迎える最終ラップ。
5番手への猛追惜しくも及ばず、6位でチェッカー。僕達がサポートエンジニアになって、初の表彰台に大興奮!!
畑さんも久しぶりのシャンパンファイト!!
畑さんありがとう・お疲れ様でした!!
次戦も畑さんが表彰台に立つ事を大いに期待し十勝サーキットを後にした第3戦でした。


☆番外編

フリー走行中に畑さんが言いました。
『水温が120℃を超えてんねん!!大丈夫やろか?』
それを聞いたエンジニア達は顔面蒼白!
あわてて追加メーターのピークホールドを確認すると実は120℃は油温であったため
車両に異常はないと一安心。畑さん、実はメカにはあまり強くないらしい・・・
やっぱり女の子。


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